SUV、インテリアはどう変わってきたのか?

SUVという車は、もともとアメリカで生まれました。社会体制や政治といった国や社会に対する反抗心を持った人々、「ヒッピー」と呼ばれる人が1,960年代に登場したのですが、彼らが日本製の小さなピックアップトラックを改造して、南カリフォルニアの砂漠で生活を始めたそうなのです。

ただ、砂漠で生活を始めたと言っても、まさか砂漠で野生の動物を狩りするなどして生活をしたという訳ではなく、買い物は町まで行って、あくまで生活拠点を砂漠にしたというイメージですね。

そのため、改造された日本製のピックアップトラックにヒッピー達が乗っているのを、街に暮らす人たちは見かける訳です。そんな流れで一般のアメリカ人からも支持されるようになり、現在の地位を築き上げるに至りました。ですのでもともとのSUVに、インテリアについて乗り心地というのはほとんど求められなかったのです。

どちらかといえば、たくさんの荷物を積んで悪路を走行できる走行性能であったり、荷物をたくさん積んでも人が乗れるような室内空間の広さというのが求められました。

そんなSUVのインテリアは、時代の流れとともにだんだんと「機能性」が求められるようなっていきます。

つまり、本気で砂漠で生活をするためではなく、都会を離れて自然の中で暮らすことを一時的に体験ができるキャンプなどで使われるクルマになっていったのです。

その他にもスキーやサーフィンといった、自然と触れ合う時に使えるクルマとして、SUVは進化、進歩していきました。そのためSUVのインテリアは、防水性であったり、広い室内空間というのがの特徴の一つとなっています。

SUVにも「乗り心地」が求められる時代になった

SUVの歴史の流れを見ていると、とにかく状況の悪い道でもしっかりと使える走行性能や、大きいタイヤでグイグイ走る必要があることから、機能性を備えたエクステリアに重点が置かれていたことが分かります。

しかし現在はどうなっているのかというと、「その精神、魂を受け継ぎつつ、現在の状況に合わせて進化している」というイメージとなっています。具体的に日本で考えてみると、分かりやすいかもしれません。

日本は実際に豪雪地帯があったりと、SUVがSUVとしてそのまま活用される地域もあります。しかしその一方で、SUVとしての機能をさほど必要としないエリアも多く存在します。東京や大阪、名古屋、福岡といった都会エリアでは、砂漠はもちろん存在しませんし、そもそもアスファルトで整備されていない道自体がほとんど存在しないのです。

そんな条件の街で、大きなタイヤであったり高い車高が必要かと言われれば、答えはNOですね。しかし、「自然の中でしっかり走れる車」という魂、精神というのは、誰もが心惹かれる部分もあるのではないでしょうか。そこで、SUVの精神や魂が感じられるエクステリアの基本的なデザインはそのままに、街で乗り心地が良いインテリアというのが、求められるようになってきています。

まるで高級車さながらとなってきた、SUV のインテリア

SUVのインテリアをチェックして感じるのは、その高級感です。

たとえばトヨタのハリアーのインテリアをチェックしていると、何も知らない状態でインテリアの写真だけを見せられたら、高級セダンかと勘違いをしてしまいそうなほど、落ち着いて洗練された仕上がりとなっています。

マツダのCX-5や、HONDAのヴェゼルといった車をチェックしていても、最近のモデルではインテリアまでしっかりと作り込まれています。かつて日本の小さなピックアップトラックを改造して砂漠で暮らしていたアメリカ生まれのSUVからすれば、圧倒的な進化を遂げ、乗り心地が良くオシャレであることが当たり前となっていますね。

また、本来のSUVに近いトヨタのランドクルーザーや、三菱のパジェロといった車は、シートが3列となっていて、とても広い室内空間が確保されています。

SUVのインテリアは狭かった?

先述の通り、最近のSUVというのは室内空間に余裕があったり、シートの座り心地が良かったりと、乗り心地の面で驚くほどの進化を遂げています。

もともとSUVというのは、日本の小さなピックアップトラックを改造して使っていた歴史を想像してみても、狭かったのではないかというイメージがあります。

とにかく荷物を積むことが目的として大きかったことから、室内空間は広かったと思いますが、それはあくまで荷物を積むためで、人間のための広さではなかったというイメージですね。その後、一般の人達にもSUVは人気が出てきたのですが、スポーツのための荷物を積めることというのが求められるインテリアの目的でした。

それが今では、ミニバンと同じように「人にとっても心地よいインテリアである事」というのが求められるようになってきています。

SUV 、インテリアで選ぶ際に気を付けること

SUVのインテリアで気を付けておきたいのは、いくら室内空間が広くなったとは言っても、やはりミニバンとは違う、という部分です。

そもそも車高が高いSUVは、いくら車自体の高さがあっても、室内空間はそれなりとなってしまいます。もちろん実際によくキャンプなどに出かけるアウトドア派の家族にはこれ以上ないほどマッチするSUVですが、あくまでインテリアの質の高さや、室内空間ん広さを最優先にするのであれば、SUVは気を付けて選ぶ必要があるのかなと思います。

まとめ

SUVのインテリアを見てみましたが、やはりポイントとなるのは、車に求める用途です。

たとえばSUVとしての魂や精神を受け継ぎ、機能的に求めるものが乗り心地である場合と、SUVを本来のSUVとして選びたい豪雪地帯の方とでは、インテリアに求めるものも変わってくると思います。

SUVこそまさに、用途によってしっかりと車種を限定していく方が良いクルマだと言えますね。

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